漢字サインの作り方・書き方・崩し方のコツを現役プロが紹介します

漢字サインの作り方・書き方・崩し方を現役のプロが実際に使っているコツを紹介しながらお届けします。

先に一言お伝えしておくと、漢字サインの難易度はMAX(=激ムズ)です。かなり経験を要する分野ですので、めげずに繰り返し練習してみてください。

漢字サインは難易度が高い

漢字サインには英語サインにない独特な美しさがあります。サインは基本的に世界共通語の英語が多く使われていますが、敢えて漢字を使うと差別化につながりますし、海外の方からの受けもいいと言われていますね。

漢字サインの書き方・作り方・崩し方
好みの問題もありますが、漢字サインは雰囲気があって見た目がいいですね

アルファベットより圧倒的に画数が多く複雑な構造をした漢字をサインらしく見せるデザインには知識と経験が求められます。

適当に線を繋げただけではサインに見えませんし、活字で書くより手間と時間がかかってしまっては元も子もありません。

  • サインらしい崩し
  • ある程度の速記性
  • 判読性、可読性(これはお好み次第)

これらを兼ね備えたデザインに仕上げるには一朝一夕ではいきません。

これまで数千作品以上サインを作成し、現役でサインデザインを手掛ける私でも実はすんなり完成しないことが多い。それが漢字サインなのです。

習字や達筆の経験は不要

漢字サインを作成するにあたり、習字や達筆の経験は不要だと個人的に考えています。下手にそれらの知識と経験があるために、サインデザインにおいてある種の固定観念に引っ張られてしまう恐れがあるためです。

習字は字を正しくキレイに美しく書く技術、達筆は文字を素早く書く技術で、サイン作成で求められる技術とは異なります。もちろんそれらが活きてくる場面もゼロではありませんが、基本的には異なる技術が求められると考えておきましょう。

漢字サインの作り方・書き方・崩し方

それでは具体的なテクニック紹介にうつります。

日本語の常用漢字は2,000字以上あり、全ての組み合わせをここに載せることはできないため、応用しやすい技法を中心に紹介していきますね。

角(かど)を取る、堅さを無くす

ここから紹介する漢字サインの崩し方は基本的に文字の角を柔らかくし、漢字特有の堅さを無くしたデザインを中心に紹介しています。

線が柔らかくなることで文字同士を繋げやすくなるメリットが生まれ、サインを書くスピードが上がり、よりサインらしい仕上がりになるのです。意図的に文字の堅さを残す崩し方もありますが、まずは基本から身につけていきましょう。

横線があれば伸ばして囲んでみる

漢字サインの書き方・作り方・崩し方
木場彩

漢字に横線があればそれを大胆に伸ばしてフルネーム全体を包み込む線として使ってみましょう。

大きく囲む崩し方は基本的にどんな人の名前にも使える有効的で簡単なテクニックです。見た目もサインらしくなり、いかにもサインが上手な人という印象を与えることもできますね。

横線を見つけて繋げる

漢字サインの書き方・作り方・崩し方
神田

漢字を並べ、共通する横線を見つけて自然な線で繋ぐ崩し方があります。

『神田』の例でいくと、上側(赤線)と下側(青線)に1本ずつ横線で繋がりそうな箇所が見つかります。これらを一筆で書いてしまいます。

漢字特有の硬さを無くし、スピード感と柔軟性を感じるスタイリッシュなデザインになりますね。

連続する形を見抜く

漢字サインの書き方・作り方・崩し方
岡野卓也

フルネームをすべて繋げる場合、漢字の中に似た形(パーツ)を見抜きましょう。

上の例では囲いの形が共通していることがわかりますので、全てを1本の線でリズミカルに連続して書くように崩しています。

今回のサンプルでは4字とも同じ大きさになるようバランスよく崩していますが、1つの文字を大きく強調したり、逆に小さく書いてアンバランスさで特徴づけるテクニックもあります。

共有可能な線を見つける

漢字サインの書き方・作り方・崩し方
守屋

隣同士の漢字で共有可能な線はありませんか?

『守屋』は私の名前です。『守』の縦線と『屋』の縦線が近い位置にあることに注目して1本の線を共有するデザインに崩しています。宀(うかんむり)は横線を長く伸ばすだけで表現できるため、大胆に『守』を省略して点1つを打ったというわけです。

『屋』は短い横線を何本かクシャクシャと書いて表現しています。

途中の文字から全体を囲む

漢字サインの書き方・作り方・崩し方
川崎勝之

フルネームを囲むデザインを採用する場合、途中の文字からぐるりと全体を覆う線を見抜いて1本の線で繋げることができます。難易度は高いテクニックですが、見た目の印象は非常にスタイリッシュですね。

このように全体を囲む技法は始めからサイン全体のサイズ感を決めることができます。決められたスペース内にサインを書かなければいけない時には重宝する崩し方といえるでしょう。

ご参考までに、同じ川崎勝之というサインを『連続する形を見抜く』のテクニックで書くとこんなデザインに仕上げることができました。

漢字サインの書き方・作り方・崩し方
川崎勝之(連続する形を見抜くテクニックで作成)

よく目を凝らすとどの漢字にも縦線が共通して含まれていることがわかります。それらを1本線でつないでサインに仕上げました。

同じ名前でも崩し方1つで全く異なる雰囲気のサインに仕上がることがわかりますね。
英語より圧倒的に画数が多く複雑な漢字だからこそデザインのバリエーションは多岐にわたり、それ故に難易度が高くなっているのです。

不要な線を活用する

漢字サインの書き方・作り方・崩し方
堤弘治

デザイン性を出す目的で本来は使う必要のない線をあえて強調させるテクニックです。

上記の例では最後の『治』の口の線を左方向に長く伸ばしてサインが完成しています。本来この横線は不要なものですが、『堤』の長く伸びた横線がある点に注目し平行線を並べることで印象深いデザインに仕上げています。

漢字のみならず英語サインにもいえますが、サインを長い線で締めることでリズムが生まれ、書いていて楽しい気持ちにさせてくれる効果があります。

見る人にとってもサインっぽさが感じられますね。

線を大幅にカットする

漢字サインの書き方・作り方・崩し方

複雑な構成の漢字をとにかくスッキリとシンプルに表現することを重視し、削れる線は削り、文字の大枠だけがわかるように繋ぐ上級テクニックです。

できるだけ画数を減らすために漢字同士のつながりを見抜くだけでなく、必要最低限の線だけで構成するのですが、ほぼ無数ともいえる漢字のつながりを全てパターン化するのは難しく、多くのサインに触れて経験を積むことが要求されます。

作成した手書きサインを電子化して便利に使う

苦労して作成したサインをぜひ電子化して様々なシーンで便利につかってみましょう。

こちらの『手書きサインを電子化する方法』の記事では、手書きサインを電子化する具体的な方法や活用シーンを紹介していますので、あわせて御覧ください。

漢字サインはご署名ネットにお任せ

今回紹介したテクニックは一例にすぎません。かわいい雰囲気、かっこいい雰囲気、一筆で書けるものなど仕上がりの特徴によって漢字サインの作り方・書き方・崩し方は変わります。

ご署名ネットではこれまでの豊富な経験と実績があるからこそバラエティ豊かな漢字サインを作成することができます。漢字サインをお求めの方はぜひご用命ください。

ご署名ネット代表 兼 デザイナー
守屋 祐輔

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守屋祐輔

守屋祐輔

サイン専門家・デザイナー

オリジナルサインを作成するサイン専門家。流れるような英字サインは多くのお客様に喜んでいただいています。サイン作成のレクチャー講演など承っています。個人で運営するサービスのため、きめ細やかな対応と素早いレスポンスが可能。

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