サインを書く時のボールペンの太さは1.0ミリ〜1.2ミリをおすすめします。
これより細いと弱々しい印象を与えてしまいますし、これより太いとサインの存在感が大きくなりすぎるだけでなく、書きづらいこともあります。
今回は太さの異なるボールペンで書いたサインの見た目を見比べつつ、どうして私が1.0ミリ〜1.2ミリのボールペンをおすすめするかその理由を紹介していきます。
この記事の目次一覧
用意したボールペンと太さ
今回の検証にあたって用意したボールペンはこちら。

パイロット『スーパーグリップGキャップ式』シリーズの0.5ミリ〜1.6ミリです(なぜか1.4ミリだけラインナップがないので、三菱鉛筆uni『ベリー楽ノック』で代用しています)。
- 0.5ミリ スーパーグリップGキャップ式
- 0.7ミリ スーパーグリップGキャップ式
- 1.0ミリ スーパーグリップGキャップ式
- 1.2ミリ スーパーグリップGキャップ式
- 1.4ミリ ベリー楽ノック
- 1.6ミリ スーパーグリップGキャップ式
1.6ミリともなるといわゆる超極太という分類になり、めったにお目にかかれないかもしれません。これよりも太くなるとボールペンではなくサインペンやマジックなどの領域に入ってきますね。
それぞれのペンの太さを書き比べてみると次のようになりました。

ペンが太くなるにつれて線も明らかに変化していることがわかります。
それでは次に、サインに適したボールペンの太さを検証していきます。
ボールペンの太さが与える影響
ボールペンの太さが与える影響は次の3点が挙げられます。
- 手元の見えやすさ
- ペン先の滑らかさ(書きやすさ)
- サインの見た目の印象
1つずつ紹介しますね。
【1】手元の見えやすさ
ペン先が太くなるほど、いざ書こうと思った時に違和感が大きくなります。

上の画像は3種類のボールペンのペン先を比較したものですが、おそらく最も流通しているであろう0.5ミリのペン先と1.6ミリのペン先の太さの違いに驚きを隠せません。
書き手の目線で見ると次のようになります。

ペン先が太くなると書いている線がペン先そのもので隠れてしまい、今どこを書いているか半ば当てずっぽうの感覚になり、非常に書きづらさを覚えます。
1.2ミリのボールペンから違和感を感じ始めますが、ギリギリ1.2ミリは許容範囲です。1.4ミリより太くなると顕著に現れてきます。
手元の見えやすさの点では1.2ミリ以下のボールペンがおすすめですね。
【2】ペン先の滑らかさ(書きやすさ)
ボールペンが太くなれば太くなるほどインクが滑らかに出るため、ペンが滑り、サインを書きやすくなります。
最近は超極細の0.38ミリ以下のボールペンもありますが、同じ筆圧で書いた場合ペン先が細いと紙と強く密着して滑りが悪くなり、太いペンは力が分散されて滑らかにスムースに動くのです。
とはいえ、一定の太さを越えると書きやすさにさほど変化はなく、1.2ミリ以上はどの太さのボールペンを使っても書きやすさはほとんど同じです。
0.5ミリのペンも決して書きづらい太さではないものの、より太いボールペンと比較するとペンの引っかかり感は否めません。
したがってペン先の滑らかさ(書きやすさ)の点では1.0ミリ以上のボールペンがおすすめですね。
【3】サインの見た目の印象
それぞれのボールペンを使って自分のサインを書き比べしてみました。

ボールペンが変わるとサインが与える印象も変わることがよくわかります。
0.5ミリのボールペンを使って書くサインは線が細く、この6種類の中では最も弱々しい印象があります。しかしペン先が細い利点を活かすと、小さいサイン欄に書く時はおすすめです。
一方、1.6ミリのボールペンで書いたサインは力強い見た目が特徴です。線が太くドッシリしていますが、サインのデザインや書き方によっては線が潰れて見た目が逆に悪くなるかもしれません。
全体的なバランスを考えると、1.0ミリ以上のボールペンで書いたサインの印象が良く映ります。
結論:サインを書くボールペンのおすすめの太さ
以上、これまでの3点を照らし合わせた結果、1.0ミリ〜1.2ミリのボールペンがサインには最も適していると判断しました。
もちろんサインを書く書類や状況によって条件は変わってきますので一概には言えませんが、日々サインの練習をする時は1.0ミリ〜1.2ミリがベストといえます。
おすすめ!
割と身近にあるため馴染みが深いペンです。太さも書きやすさも申し分がなく、気軽に使うことができるでしょう。ただし、人によっては線がやや細くて弱いと感じるかもしれません。
おすすめ!
もう少し滑らかさとサインのインパクトが欲しい場合は1.2ミリがおすすめ。ペン先が太くなり自分が書いた線が多少隠れてしまう違和感はあるものの、まだ許容範囲でしょう。1.0ミリと比べると圧倒的に普及率が低いため、わざわざ文房具店で買い求める必要が出てくるでしょう。
使いづらいペンで練習すると上達に時間がかかるだけでなく、余計な力が入ってサインのバランスが崩れてしまったり、いつまでも思い通りに書けないことも考えられます。
ボールペンはいずれも安いものばかりなので、自分への投資だと思って1.0ミリ〜1.2ミリのペンで練習してみましょう!
ご署名ネット代表 兼 デザイナー
守屋 祐輔

サイン作成のお申し込みはこちらへ
取材・メディア等お問い合わせはこちらへ
ご意見・ご感想は下部コメント欄へどうぞ
書き方コンテンツ一覧
テクニック・考え方・コラム編
- 【初心者向け】サインの崩し方の基本
- サインと署名の違い
- サインの使い道と用途を紹介します
- アルファベットを崩す時のコツ
- 縦書きサインの作り方のコツ
- 英語サインの名前の省略の仕方
- サインを解読する5つのテクニック
- サインを作る具体的なアイデアを紹介します
- ボールペンの太さは1.0〜1.2mmがおすすめ
- 英語契約書のサインのルール
- サインの歴史と日本の印鑑
用途別編
- かっこいいサイン | かわいいサイン | クレジットカード向けサイン | 漢字サイン | 筆記体のようなサイン | イニシャルサイン | シンプルなサイン | 芸能人・有名人みたいな色紙向け | プロ野球選手向け | 社長・経営者・専務・部長向け | 電子サイン | スケッチや絵画向けサイン | ウォーターマーク・コピーライト向けサイン
- A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | Y | Z
創作サイン