ここではアルファベットTを使ったサインの作り方、Tの崩し方をご紹介しています。
この記事の目次一覧
サインの書き方「T」について
大文字も小文字も形が似た「T」は、サインに組み込む時に崩し方のバリエーションが広がりづらい文字の1つです。
大切なことは既成概念に囚われないことです。
大胆に崩しを取り入れ、最も書きやすく、見た目もかっこいいTを作りましょう。
Tの横線を伸ばす – 視線を惹きつける大胆なアクセント
取り入れやすいTの崩し方の1つに横線を長く伸ばす方法があります。
大文字、小文字のどちらにも使えることができるテクニックですね。
特にTomatoのように、1つのサインの中にTが2回登場する場合、片方のTの横線を長くし、もう片方のTの横線は逆に短く書くことにより、大文字と小文字を明確に区別することができます。
ポイント
- 大文字、小文字どちらにも使えるテクニックです。
- 伸ばす方向は、右方向だけでなく、左方向に伸ばしたり、上下に波打たせるのも効果的です。
- 他の文字とのバランスを見ながら、線の長さや角度を調整しましょう。
Tの横線を伸ばす（応用編）- 大胆さと繊細さの調和
Tの横線を伸ばすだけなら1つ目のテクニックと同じですが、今回は敢えて2つ目のTの横線を大胆に伸ばしてみました（先頭のTがFにも見えてしまうため好みは分かれるでしょう）。
どこの線をどれだけ伸ばすかによっても、サインの見た目が与える印象は大きく変わってきます。
既成概念にとらわれることなく、色々な線を伸ばしてみましょう。
ポイント
- 長く伸ばしたTと、短くしたTを組み合わせることで、リズムが生まれ、視覚的な面白さが生まれます。
- どのTを強調したいか？サイン全体の中で、どこにアクセントを置きたいか？を考えながら、線の長さを調整しましょう。
横線のバランスを変えてみる – アシンメトリーな美しさを
同じTではあるものの、あえて片方のバランスを変えてみてはどうでしょうか。
上の例では2文字目のTの右側を長く伸ばす例にしてみました。
余白を広く取る特徴的なデザインで、あえて何も書かないスペースがサインを書く人の余裕と落ち着きを表現することにつながりますね。
ポイント
- 片方を長く、もう片方を短くすることで、動きのあるサインになります。
- 左右のバランスを大きく変えることで、個性を演出できます。
似た文字を重ねる – 統一感と美しさを演出
Tomatoは鏡文字のように似た文字が並ぶ構成をしていますね。
そこをうまく利用し、2つのTの形を同じにし、繰り返しの美しさを魅せるデザインに仕上げています。
人は連続する規則的な形に統一感と美しさを感じると言われています。人の心理をうまくついた表現を取り入れた一例ですね。
ポイント
- 重ねることで、文字に奥行きと立体感が生まれます。
- 重ねる位置や角度を微妙に変えることで、より自然な印象に。
横線1本で済ませる – シンプルかつスタイリッシュに
Tが2つ以上入るサインの場合、横線を1本につなぐテクニックが有効的です。
見た目の印象がスタイリッシュになるだけでなく、無駄な線を省くことにも繋がり、書きやすさが向上します。
横線を繋げるテクニックはサイン作成においてとても重要なこと。
作りたいサインの文字構成をよーく観察し、横線で繋げる箇所はないか、省略できる箇所はないか最初に見極めが必要です。
ポイント
- シンプルなデザインは、洗練された印象を与えます。
- 書きやすくなるというメリットもあります。
丸みを帯びたポップなT – 親しみやすく、可愛らしい印象に
丸みを持たせたTを書くことにより、サイン全体をポップな印象に仕上げてみました。
ここで使ったテクニックは「似た文字を重ねる」と「横線1本で済ませる」の合わせ技です。
左右対称にも見え、さらに横線も1本でつながっているため、とても印象的なサインです。
ポイント
- 丸みの強さを調整することで、可愛らしさや優しさを表現できます。
- 他の文字も丸みを帯びたデザインにすると、統一感が生まれます。
あえて直立で表現する – スタイリッシュでモダンな雰囲気に
アルファベットのサインは少し斜めに倒して書くのが定石ですが、あえて直立させて表現してみてはどうでしょうか。
先頭のTはサインらしく表現するため、縦線からの返しを一筆でつなぎ、尖った印象で表しました。
アルファベットの速記を垂直で書くのは意外と違和感がありますが、上手にサインデザインに取り込んでみましょう。
ポイント
- 傾斜をつけないことで、サイン全体がスタイリッシュでモダンな印象になります。
- 他の文字とのバランスを見ながら、直立させるTを選ぶと効果的です。
横線を補助線にする – バランスの取れたサインに
先頭のTから横線を伸ばし、その線を補助線代わりに使って残りの文字を並べる崩し方もあります。
この書き方はあらかじめサインの横幅を決めることができるためバランスを取りやすい性質があります。補助線としても使えるため、サイン初心者にとっても扱いやすい形といえるでしょう。
勢いがあるため、いかにもサインらしい印象を与えます。
後ろから前に向かって引く補助線のタイプもあります。
ポイント
- サイン全体を、Tの横線を基準に配置することで、バランスの取れた仕上がりになります。
- 補助線が目立ちすぎないように、線の太さを調整しましょう。
Tで大きく包み込む – 包容力と優しさを表現
補助線代わりに使うテクニックに似ていますが、少し形を変え、全体を大きくふんわり包み込む崩し方にしてみました。
丸みを帯びた線は優しい穏やかな印象を受けますね。
ポイント
- Tのカーブを大きくすることで、包容力や温かさを表現できます。
- 包み込む文字のバランスを考えながら、Tの大きさや形を調整しましょう。
後ろから返す – ダイナミックで印象的なサインに
一度引いた線を後ろから大きく前に返すTはいかがでしょうか。
こちらは一筆で表現できる Tomato ですので筆記のスピードが上がります。尖った印象のデザインは印象的で、見る人にインパクトを与えてくれるでしょう。
こんな返し方もあります。線を丸く表現することで優しい印象の仕上がりになりました。
線の勢いを変えると、スタイリッシュな印象に仕上げることもできます。
ポイント
- 勢いのある、印象的なサインになります。
- 線の太さや曲線を調整することで、様々な表情を生み出すことができます。
サインをもっと魅力的に！Tをつなぐ個性際立つ繋げ方テクニック
Tから始まるあなたのサイン。もっと個性的に輝かせたいと思いませんか？
Tと他の文字の繋げ方を、具体的な例とともにご紹介します。
水平線を強調したスタイリッシュなサイン
Tの横線をぐっと伸ばして、次の文字に繋げてみましょう。
水平方向の動きが強調され、スタイリッシュな印象になります。
例えば、「Tom」なら、Tの横線を”o”の上まで伸ばすことで、流れるようなラインが生まれます。
アドバイス
- 横線の角度や長さを変えることで、スピード感や優雅さを調整できます。
- 例：Toby、Tara
文字と文字をクロスさせて、個性的なデザインに
Tの横線と次の文字をクロスさせると、動きのある個性的なサインになります。
「Tracy」なら、Tの横線と”r”をクロスさせることで、目を引くデザインになります。
アドバイス
- 交差する角度や位置を工夫することで、オリジナリティが出ます。
- 例：Travis、Trixie
シンプルな繋げ方で、洗練された印象に
Tの縦線を、次の文字の始点に繋げてみましょう。
無駄な線がないシンプルな繋げ方は、洗練された都会的な印象を与えます。
アドバイス
- 縦線の長さを調整することで、サイン全体のバランスを整えられます。
- 例：Tina、Timothy、Tyler
ループで繋げて、個性と視認性を両立
Tの上部にループを作り、次の文字へ繋げてみましょう。
個性的でありながら、読みやすさも損ないません。筆記体のような流れるような美しさも表現できます。
アドバイス
- ポイント：ループの大きさを調整することで、柔らかさや力強さを表現できます。
- 例：Taylor、Tammy、Tessa
楕円形で柔らかさを表現
Tを楕円形に変形させて、次の文字へ繋げてみましょう。
柔らかく親しみやすい印象を与え、女性の名前や可愛らしいイメージのサインに最適です。
アドバイス
- 楕円の大きさや傾きを調整することで、様々な表情を作り出せます。
- 例：Talia、Tiffany、Theresa
波線で躍動感を表現
Tの横線を波線に変形させてみましょう。
サインに躍動感とリズムが生まれ、活発なイメージや個性的なサインを求める場合に効果的です。
アドバイス
- 波線の数や大きさを調整することで、様々な表情を表現できます。
- 例：Tara、Tanya、Tabitha
サイン作りの基礎基本を知りましょう
ここでお伝えしたテクニックは単なる序章にすぎません。
サインらしく仕上げるためには構成の基本を学んだり、文字同士の繋がりを考える必要があります。
まずはこちらの記事で勉強されることをおすすめします。
▶サインの作り方：初心者から上級者まで、プロが教えるデザインとテクニック
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守屋 祐輔
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