AbemaTV「声優と夜あそび」で花江夏樹さんのサインを作成しました ▶▶

スケッチや絵画、イラスト向けサインの書き方・作り方

守屋祐輔

守屋祐輔

ご署名ネットの代表兼デザイナー兼サイン専門家。これまでに2,300人以上、14,500点以上のサインを作成し、TV、ラジオ、雑誌なども出演。個人・業界人問わず、プロスポーツ選手、東京2020メダリスト、声優、アイドルのサインなど幅広く手掛けています。

スケッチや絵画、イラストの仕上げに記入するサインのおすすめの書き方・作り方を紹介します。

誰の作品か明確にする大切な仕上げ作業ですので、ぜひデザインにもこだわってみましょう。

スケッチや絵画、イラストのサインの基本

サインを考えるにあたり、まずスケッチや絵画、イラスト向けサインの基本を抑えておきましょう。

作品の世界観を邪魔しないこと

サインはそっと添える程度がちょうどいいとされています。

サインが主張しすぎるとせっかくの作品の世界観が邪魔されてしまいますよね。

作品のテイストにもよりますが、基本的にシンプルかつ控えめなデザインが好まれる傾向が強いです(ご署名ネット調べ)。

ただしイラストはスケッチや絵画と比べると趣向が異なり、イラストの内容やテーマによって派手で大胆なサインを入れるとグッと味わい深くなることもあります。

サンプルがこちら。

作品の隅にサインすることがほとんど

サインは作品の目立たない箇所、例えば絵画だと右下や左下の隅っこに入れることがほとんどです

これもやはりサインが世界観を邪魔しないためです。

見えない場所にサインすることもある

サインする場所もまちまちで、場合によっては額の裏側など見えない場所に書くこともあります。

その場合はサインが作品の世界観を邪魔する恐れもありませんので、サインデザインも大胆で個性的なものでも大丈夫です。

基本的に使い分けはしない

自身のブランディング目的のため、同じサインを使い続けることが多いとされています。

もちろん絶対にデザインを変えてはいけないという決まりはありませんので、目的に合わせてお考えください。

複雑すぎるサインは避けたい

誰にもマネされないよう形にこだわるあまり、複雑なデザインのサインに仕上がることがありますが、スケッチや絵画・イラストには不向きなケースがよくあります。

これは作品の世界観を邪魔する以前の問題で、サインを書き損じてしまうことによって作品そのものを台無しにするリスクを考えてのことです。

凝ったデザインを選びたくなる気持ちも理解できるものの、サインのほんの小さな失敗のせいで全てをゼロからやり直しなんてことにならないよう注意しましょう。

そもそもサインをしないこともある

スケッチや絵画、イラストにサインを書かない派の人もいます。

どれだけ小さなサインでも作品を台無しにしてしまうと考える人も少なくありません。

一般人から見ればついつい隅っこにサインを探してしまいがちで、サインがないと逆に『未完成?』と勘違いしてしまうかもしれませんね。

スケッチや絵画、イラスト向けサインの書き方・作り方

それでは具体的なサインの書き方・作り方を見ていきましょう。

なお、サイン作成の基礎基本を知っていると、スケッチや絵画・イラスト向けサインが作りやすくなりますので、一読されることをおすすめします。

サインの作り方:初心者から上級者まで、プロが教えるデザインとテクニック

オーソドックスにフルネーム

Yusuke Moriya

もっともオーソドックスなのはフルネームのサインです。

サインに決まった形があるわけではありませんが、フルネームにしておけばまず間違いはありません。

サインは小さくなってしまうため、サンプルのように崩しを入れて書きます。

ある程度の判読性を出すため、YやKのように縦に長い線を強調して伸ばすことで読みやすくしているのが特徴です。

一言一句こまかく書こうとすると文字が潰れてしまう恐れがあるため、思い切った崩しが効果的ですね。

フルネームを斜めにする

Yusuke Moriya

フルネームにちょっと角度をつけて斜めに配置することでデザイン性を出したサインです。

同じフルネームサインでもバランスを変えるだけで与える印象は大きく変わります。

フルネームを2段にする

Yusuke Moriya

フルネームサインを名・名字で上下2段に分けて書くサインはいかがでしょうか。

ボリュームが出て存在感のあるデザインになります。

フルネームにすると横長になってしまう人には2段表記がおすすめかもしれません。

シンプルな省略形(イニシャルサイン)

Y. M.

頭文字のアルファベットだけで構成するシンプルなサイン(イニシャルサイン)。

サンプル画像ではMの形に多少丸みを持たせることで独自性を出しています。

簡単な反面、誰にでも書けてしまうのでオリジナリティに乏しく、他人に真似されやすいともいえます。

こちらのページではイニシャルサインを考える時の様々なテクニックを紹介していますので、合わせて御覧ください。

デザイン性のあるイニシャルサイン

y. m.

イニシャルサイン同士をつなげ、一筆で書いてしまうデザインです。

斜めに配置したことも作用してオシャレな仕上がりになっています。

上サンプル画像のように y. m. のつながりであれば線の連続性があるので非常に書きやすくなっています。

y. m.

同じく y.m. のイニシャルサインですが、m の形に多少アレンジを加えたデザインです。

一見するとエックスの小文字にも見えてしまいそうですが、個性のアピールにもなりますね。

アルファベットによって様々な崩し方があるため、ご署名ネットで紹介している無料のオリジナルコンテンツ『アルファベットの崩し方』で勉強してみましょう。

名を省略+名字のサイン

y. moriya

日本人の名前を英語表記する時にもっとも一般的な省略が『名を省略+名字』の形です。

例えば山田太郎であれば T. Yamada と書くという具合ですね。

サンプル画像では y. moriya のサイン例を紹介していますが、普通に書いても面白みがないため y の縦線を長く書き、全体的に崩しを強めに取り入れてシャープな印象で作成してみました。

シンプルなデザインであるほどスケッチ・絵画のサインとしてふさわしく、書きやすいというメリットもあります。

もう少し遊び心を加えるならば、次のようなデザインはいかがでしょうか。

y. moriya

先頭のYの線をあえて長く引き、エックスの文字のように見えます。

シンプルなデザインに少しだけ手を加えることでグッと見た目の印象が変わりますので、目を惹くサインにする時にはおすすめのテクニックです。

文字を囲む

y. moriya

サンプル画像はYで全体を囲むデザインとして作成しました。

統一感が感じられるサインではないでしょうか。

他にもアルファベットのc, e, g, h, o のようにぐるりと囲むデザインのアルファベットが名前に入っている場合にも有効なテクニックです。

仮にこれらの文字が入っていなくても、サインの締めとして全体を丸でぐるりと囲むだけでデザイン性のあるサインの出来上がりです。

アルファベットを縦書き

y.moriya

ほとんど例を見ないであろうアルファベットの縦書きサインなんていかがでしょうか。

サインらしく仕上げるための文字の繋がりがかなり難しいですが、非常に特徴的なデザインといえます。

判読性を重視する場合はおすすめできませんが、個性を出したい時にはぴったりです。

おすすめしないサイン例

サインの形は何でもいいとはいえ、ご署名ネット的におすすめしないサイン例もあります。

逆さまにする

Yusuke Moriyaの逆さま

特徴を追い求めすぎたあまり上下逆さまのサインを考案するかもしれませんが、これはおすすめしません。

そもそも名前が読めないデメリットもありますが、サインが上下逆さまだと作品を正しい向きで見てもらえない可能性も考えられるのです。

プロのスケッチや絵画には、素人が見ると作品の正しい向きが区別できないものがあると聞きます

特に抽象画にはその傾向が強く、絵を飾る時にこっちが正しい方向だと思って展示していたら、実は上下逆さまだったという事例も存在します(モネの上下逆展示事件)。

もしサインが上下逆さまに書かれていると作品の向きが誤認識される可能性もありますので、慎重になりましょう。

展示員

展示員

これ、明らかに絵は逆なんだけどサインが読めるからこの向きで正解なんだろう。芸術家の考えるものはよくわかりません。

記号だけのサインにする

名前が一切読めない記号だけのサインもおすすめしません。

これは単純に誰が書いたかわからないためです。

もしあなたがすでに名の売れたプロならこういう強烈な個性のマークも通用しますが、そうでない限りは避けるのが無難です。

漢字のサインはどうなのか?

水墨画や書道など和に関係する作品を除き、多くの芸術品のサインは英語で書かれることが多く、漢字はほとんど見られません。

サインに決まったフォームは存在しないものの、書きやすさを求めて、世界で通用するサインとして、見た目の重視、外国への憧れなど様々な理由から漢字サインは避けられていると思われます。

最も大きな理由は書きにくさにあると思われます

漢字は画数が多く、狭いサインスペースのことを考えると文字が潰れる恐れもあり、それならば簡単に書けるほうが好ましいというわけですね。

無理に漢字サインを書いて失敗し、作品そのもんを台無しにしてしまっては元も子もありません。

もちろん漢字にポリシーを持って使い続けるアーティストもいますので一概には言えませんし、ご署名ネットでも漢字をシンプルに表現するサインもお作りしていますので漢字がダメというわけではありません。

まずは使いやすさの観点から考えてみましょう。

そして将来を見据えた時に漢字がいいのか英語がいいのか、ご自身の世界観や方向性も踏まえた上で検討してみるといいでしょう。

漢字サインについては『漢字サインの作り方・書き方・崩し方のコツを現役プロが紹介します』の記事で紹介していますので、併せて御覧ください。

ご署名ネットでサイン作成します

ご署名ネットでは作品の世界観を損なわないシンプルで落ち着いたデザインのサインを作成しております。

これまでも多くの芸術関連のお客様からオーダーをいただき、ご満足していただいております。

サインに関してお困りのことがあればご遠慮無くご連絡ください。

ご署名ネット代表 兼 デザイナー
守屋 祐輔

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守屋祐輔

守屋祐輔

ご署名ネットの代表兼デザイナー兼サイン専門家。これまでに2,300人以上、14,500点以上のサインを作成し、TV、ラジオ、雑誌なども出演。個人・業界人問わず、プロスポーツ選手、東京2020メダリスト、声優、アイドルのサインなど幅広く手掛けています。

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