AbemaTV「声優と夜あそび」で花江夏樹さんのサインを作成しました ▶▶

サインを書く時のおすすめのペンを紹介します

守屋祐輔

守屋祐輔

ご署名ネットの代表兼デザイナー兼サイン専門家。これまでに2,300人以上、14,500点以上のサインを作成し、TV、ラジオ、雑誌なども出演。個人・業界人問わず、プロスポーツ選手、東京2020メダリスト、声優、アイドルのサインなど幅広く手掛けています。

契約書やカード、サイン色紙に書籍、ユニフォームなど、サインは様々な場所で活躍します。

そんなサインを書く時に適したおすすめのペンをいくつか紹介したいと思います。

ここではサインの用途に合わせ、2つのシーンを想定しました。

  • カードや契約書など、狭い範囲にサインするとき
  • 色紙やDVD・CD、書籍など中程度〜広い範囲にサインするとき

カードや契約書など、狭い範囲にサインするときのおすすめペン

ある程度限られたサイン枠を設けられることが多いカードや契約書。

これについて紹介します。

結論:重要なのはペンの太さ

比較的狭い範囲にサインを書く場合、ボールペンにするか万年筆にするか、はたまたメーカーはどうする?など選択肢が多そうですが、実はそれらに大きな差は無く、何よりも重要なのはペン先の太さです。

滑らかな書き心地やインクのかすれなど微差はあれど、ペンの太さによる違いに勝るものはありません。

先に結論から紹介しておくと、狭い箇所にサインを書く時のおすすめのペンは次の通り。

  • ボールペンなら、1.0mm〜1.2mm
  • 万年筆なら、M(中字)〜B(太字)

これ以上細いと力強さ失われて弱々しい印象のサインになりますし、太すぎると文字が潰れてしまって見た目を損ないかねません。

ボールペン万年筆備考
0.5mmF(細字)細かい字に適しています
0.7mmM(中字)標準的な太さで、多くの用途に適しています
1.0mmB(太字)太い字に適しています
1.2mm以上BB(極太字)非常に太い字に適しています
赤字がおすすめの太さです

上の対比表を見ると、ボールペンと万年筆ではおすすめの太さが少しズレていることがわかります。

実は数値上同じ太さに見えても、ボールペンと万年筆では一般的に万年筆の線がより太く感じられることが多いのです。

これは万年筆のインクの流れがボールペンのインクと比べて滑らかであり、紙に触れた瞬間に広がりやすい性質があるためです。

また、万年筆の先端(ニブ)が紙に圧力を加えることで変形しやすく、筆圧によって線の太さが変わりやすいことも影響しています。

サインを書くおすすめのペン

一方で、ボールペンは先端のボールがインクを均等に出す設計になっているため、筆圧の違いによる線の太さの変化は少なく、数値上の太さ通りの線が引けるわけですね。

繰り返しになりますが、ボールペンのメーカーや万年筆のブランドは気にする必要はありません。

太さを重視しましょう。

サインペンの極細もおすすめ

実はサインペンの極細もサインに適しています。

サインを書くおすすめのペン

サインペンの極細は一般的に0.4mm〜0.5mmサイズと、数字だけ見ると細すぎる印象ですが、ボールペンの同じ太さと比較しても見た目の存在感は大きく異なりますね。

サインを書くおすすめのペン

これも原理は万年筆と同じで、インクの広がりやすさの違いによるもの。

身近にボールペン1.0mmや万年筆がない場合は、サインペン極細を使うことも選択肢に上がりますね。

TPOを考えたペン選びが大切

これまでサインはあくまでもペンの太さが重要とお伝えしてきましたが、TPOを考慮して選ぶことも重要です。

もしサイン行為そのものが非常に重要な要素を占めるとき、または格式高い印象を与えたいと考える場合は万年筆を、もしくは高級ボールペンを準備しましょう

例えば企業間の契約で考えてみます。

大型契約で会社の代表同士が一同に介してその場でサインを書く調印式の場合。

いくらなんでもコンビニで購入できるボールペンは使用しませんよね。

使い慣れた万年筆を持参したり、特注のボールペンが準備されることがほとんどです。

サインを書くおすすめのペン

続いて消費者目線で考えてみても、高級ホテルのチェックインや重要な契約でサインが必要な場合、準備されているペンはほぼ必ずといっていいほど高そうなペンです。

サインを書くだけであればただのボールペンで十分ですが、サイン行為そのものに意味を持たせたい、格式高いものにしたい場合、こだわりを持って選ぶ必要があります。

参考:ボールペンの太さの違いによる見え方

ボールペンの太さ別に線の見え方の違いを検証しました。

今回用意したペンはこちら。

サインを書くおすすめのペン
1.4mmだけ別のペンで代用

パイロット『スーパーグリップGキャップ式』シリーズの0.5mm〜1.6mmです(なぜか1.4mmだけラインナップがなかったので、三菱鉛筆uni『ベリー楽ノック』で代用)。

(Amazonのアフィリエイトリンクに飛びます)

1.6mmともなるといわゆる超極太という分類になり、めったにお目にかかれないかもしれません。

これより太いと、ボールペンではなくサインペンやマジックなどの領域に入ってきますね。

それぞれのペンの太さを書き比べてみると次のようになりました。

サインを書くおすすめのペン
太さが明らかに変化していることがわかる

それぞれのボールペンを使い、自分のサインを書き比べました。

サインを書くおすすめのペン

0.5mmのボールペンを使って書くサインは線が細く、この6種類の中では最も弱々しい印象があります。

一方、1.6mmのボールペンで書いたサインは力強い見た目が特徴です。

線が太くドッシリしていますが、サインのデザインや書き方によっては線が潰れて見た目が逆に悪くなるかもしれません。

次は英語の契約書を想定したサインで比較してみます。

サインを書くおすすめのペン

サインだけでなく、文字と一緒になると見え方の印象はどうでしょうか。

0.5mm〜1.0mmはそれほど差がないように見えますが、実際には0.5mmと0.7mmは弱々しく見えてしまいます。

全体的なバランスを考えると、1.0mm〜1.2mmのサインが印象良く映ります。

文字を書くときは、ペン先の太さが障害になることがあります。

サインを書くおすすめのペン
1.6mmの太さは異次元

上の画像は3種類のボールペンを比較したものですが、おそらく最も流通しているであろう0.5mmのペン先と1.6mmのペン先の太さの違いに驚きを隠せません。

書き手の目線で見ると次のようになります。

サインを書くおすすめのペン

ペン先が太くなると書いている線がペン先そのもので隠れてしまい、今どこを書いているか半ば当てずっぽうの感覚になり、非常に書きづらさを覚えました。

1.2mmのボールペンから違和感を感じ始めますが、ギリギリ1.2mmは許容範囲です。

1.4mmより太くなると顕著に現れてきます。

普段使いは0.5mm、サイン用は1.0mm〜1.2mmと、用途に合わせてボールペンを使い分けるといいでしょう

おすすめのペンはわかったけれど、肝心のサインのデザインがいまいち・・・という方は、ぜひご署名ネットにお任せください。

色紙やDVD・CD、書籍など中程度〜広い範囲にサインするとき

サイン色紙やCD、書籍など少し広い面積にサインを書く時は最低でも1.5mm〜2.0mmの太さのペンが向いています

ここでもペンのメーカーではなく太さがポイントになりますね。

サインを書くおすすめのペン

ただし、サインペンは一口に中字や細字といってもメーカーによって太さが異なります。

パッケージやメーカーHPで調べたり、試し書きをして確認することをおすすめします。

マッキーポスカマジェスター
1.5mm〜2.0mm中字(丸)1.8mm〜2.5mm1.0mm〜2.0mm
太(角)6.0mm 太(角)6.0mm

紙面がサイン色紙のように中程度〜広い場合、文字の存在感が大きなウェイトをしめます。

サインを書くおすすめのペン

サインを書く立場にある方は、ここで紹介したペンを日頃持ち歩いたり、サイン会場で準備されているペンの太さが合うかどうか、事前チェックしておきましょう。

丸芯 細字〜中字(1.5mm〜2.0mm)

デメリット
  • 線の細い・太いによる強弱がなく、線が単調になりがち
  • サインそのもののデザイン性がより際立つ
メリット
  • 安定した線の太さ
  • 中程度の紙面であれば存在感ばっちり

角芯を使って書くサインは存在感があるが注意

線は太いほうが存在感あり、と思ってサインペンの角芯を使う場合は十分な注意が必要です

角芯とはこういう四角のゴツゴツした6.0mm〜8.0mmもある極太のペン先で、太い線を書きたい時に重宝します

サインを書くおすすめのペン
サインを書くおすすめのペン

角芯で書くサインは存在感があり、サイン色紙にピッタリですが、角芯を使い慣れていないと線の太さが安定せず、極端に細い印象になってしまうことがあります

角芯は四角のペン先ですので、幅広の箇所と角が存在し、文字を書くとうまく線の太さが安定しないのですね。

しかしこれは逆に、意外性のある、面白みのあるデザインを生み出すことにも繋がります。

角芯を使ってサインを書く場合、芯の角はできるだけ使わず、広い辺の箇所を使います。

サインを書くおすすめのペン

サインを書く時はペンを回転させず、しっかり固定したまま書き切りましょう

ペンを固定することで、サインの線に細い箇所・太い箇所が混在しますが、それもサイン独自の味わいにつながります。

サインを書くおすすめのペン

特に、線がカーブする箇所は太い線と細い線が現れますね。

線を勢いよく書くことで、線のかすれが生まれますので、よりサインらしい仕上がりが期待できるでしょう。

角芯 太字(6.0mm〜8.0mm)

デメリット
  • 太い線と細い線が混在する
  • 下手すると細字〜中字より弱々しい印象に仕上がる
メリット
  • 線の太さの違いが意外性を生む
  • 慣れると極太の存在感が強いサインができあがる

角芯の面を使って書くサイン

ペンを垂直に立て、常に角芯の面を使って書くサインもあります。

サインを書くおすすめのペン

ペンは一切寝かせることなく、垂直に立てた状態で色紙にサインを書きます。

存在感は他と比較してもダントツで、線のかすれもあり、味わいがあります。

人は普段こういう書き方をしませんので、日頃から練習が必要ですね。

角芯 太字(面)(6.0mm〜8.0mm)

デメリット
  • 書きづらい
  • ペンを常に垂直で固定して書かないといけない
メリット
  • 抜群の存在感
  • 最も目立つサインに仕上がる

初心者は細字(1.5mm〜2.0mm)でまず慣れましょう

まずはここで紹介した太さのペンを準備し、細字(1.5mm〜2.0mm)を使ってサインを書く練習をしましょう。

最も安定感に優れ、失敗も少ない細さです。

色紙のように紙面が広く、サインを大きく書こうとすると、それだけでバランスを取るのが困難ですので、かなり練習を積む必要があるでしょう。

書くのに慣れてきたら、太字(6.0mm)を使って味わい深いサインの表現に移ってもいいでしょう。

見せたい線の太さに合わせて、角芯の辺と面を上手に使い分けるようにしましょう。

シーンに合わせたサイン、作ります

今回は主にサインを書くペンについてご紹介しました。

いくらペンは準備できても、サインそのもののデザインが定まっていなければ意味がありません。

まずはサイン作りの基礎・基本を学んでみるのもいいでしょう。

サインの作り方:初心者から上級者まで、プロが教えるデザインとテクニック

ご署名ネットでは、カードや契約書向けデザインのサインや、色紙向けサインなど、様々な用途に合わせた完全オリジナルサインを作成いたします。

ぜひお申し込みください。

ご署名ネット代表 兼 デザイナー
守屋 祐輔

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守屋祐輔

ご署名ネットの代表兼デザイナー兼サイン専門家。これまでに2,300人以上、14,500点以上のサインを作成し、TV、ラジオ、雑誌なども出演。個人・業界人問わず、プロスポーツ選手、東京2020メダリスト、声優、アイドルのサインなど幅広く手掛けています。

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