ここではアルファベットAを使ったサインの作り方、Aの崩し方をご紹介しています。
Aから始まる一般的な名前の書き方例も掲載していますので、ご参考になれば幸いです。
この記事の目次一覧
サインの書き方「A」について
Aは見た目の通り左右対称のバランスの取れたアルファベットです。
どっしりとした安定感があり、単語全体のバランスを取る役割があります。
これが小文字になると「a」のように小ぶりで可愛らしい印象になりますね。
しかし小文字は前後の文字と組み合わせて崩しやすいという特徴があり、崩し方は文字の種類によって様々です。
a は母音として使われるため、名前で使われる頻度は多いですね。
Aが先頭に来る場合は強調したデザインで書くことが多く、名前の途中で出る場合は崩してシンプルに表現することがほとんどです。
Aの崩し方あれこれ
Aは大文字と小文字で崩し方が大きくことなります。
かっこよく見せるためのテクニックも含めてご紹介します。
バランスを崩してみる
バランスの取れたAを崩すときはまずアンバランスにすることがポイント。
崩し方はいろいろありますが、例えばAを傾けて斜めに書いてみてはどうでしょう。
さらにこの時に線の長さを変え、左右の縦線の長さもアンバランスにするなど一工夫加えることもできます。
アルファベット基本的には斜めに倒すとスタイリッシュ感が増します。
線をまっすぐ書かない
キレイなまっすぐな線より、少し丸みをプラスした曲線を使うほうがサインには適しています。
実際にサインを書くとわかりますが、1文字1文字を丁寧に書くよりも流れでササッと書いてしまうことがほとんど。
そのため、直線よりも曲線を多く使ったサインのほうが使いやすいという結論になります。
上の例のように、片方の縦線をクルリと曲げ、柔らかさを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
角を取る
Aの角ばった印象を取り除くため、全体的に丸みを帯びたスタイルにしてみます。
どちらが正解・不正解ではなく、見た目の印象をどんな雰囲気に仕上げたいのかによって書き分けるといいですね。
角ばったサイン・・・スタイリッシュ、スマート、洗練
丸みを帯びたサイン・・・柔らかさ、女性らしさ、優しさ、かわいらしさ
先頭を大きく丸める
先頭の線を大きく丸めることで、全体的に柔らかい印象のサインに仕上げることができます。
存在感があり、目立つデザインになることは間違いないでしょう。
上のデザインは、飾りの線としてサインの下側に右斜め上に走る線を加えています。
線があっても無くてもおしゃれですが、気分に合わせて使い分けてもいいですね。
線を伸ばす
見た目のインパクトを演出するため、Aの横線を極端に長く伸ばすのも崩し方の1つ。
私がお客様のサインを作る時にもズバッと印象的な横線1本のデザイン案はよくご提案させていただきます。
さらに発想を変え、Aの横線を左に長く取るのも面白いですね。特徴的なサインの作り方のコツは意外性です。
かわいい見た目に仕上げたければ、線を丸くするテクニックが有効です。
Aだけでなく、最後の i も一緒に柔らかく表現することで、全体の統一感を出しました。
サインの雰囲気を揃えることは重要です。
補助線から外れてみる
サインの練習をする時に補助線があると全体のバランスを取りながら書きやすいのですが、デザインを考える時は逆に思考の枠を狭めてしまいます。
補助線を無視して書くと一風変わったオリジナリティ溢れるスタイルに仕上げることもできます。
クレジットカードのサイン枠のように高さに制限がある箇所に書くサインは、できるだけ補助線を意識したデザインにしましょう
こんなはみ出し方もあります。
Aの横線が2本ありますが、なんとなくの雰囲気で A と読み取ることができますので、こういう作り方もありです。
敢えて小文字からスタートする
サインで自分の名前を書く時に大文字からスタートするのが基本ですが、サインには決まった書き方のルールはありません。
大文字で書き始めるほうが判読性は高いのですが、デザイン性を考慮して敢えて小文字からスタートしてみてはいかがでしょうか。
小文字を大きく書き、残りの文字を小さく表現すればこれだけでも十分にわかりやすいデザインですよね。
小文字スタートの場合、こんな崩し方もあります。
これは小文字の a と、続く k の線を重ねて表現したサインです。
文字単体ではなく、つながりを意識して作ると実用性が高まります。
文字同士を組み合わせるのは上級テクニックですね。
横線で全体を囲う
Aの横線でサイン全体をぐるりと囲うのもおすすめの崩し方です。
全体のまとまり感を演出し、大胆な線がいかにもオシャレなサインという印象を出しますね。
さらにこのサインの場合、戻ってきた線をそのまま次の文字に繋げて書くことができますので、非常に書きやすいテクニックの1つです。
横線を補助線代わりに使う
Aの横線を長く書き、それを補助線に見立てて残りの文字を線に沿って書く方法です。
全体のバランスが取りやすく、見た目もスマートでオシャレですね。
横線をややカーブさせて書くことでスタイリッシュな雰囲気につなげています。
全部書かない
サインを考える時にやりがちなのは「1文字ずつきっちり書く」と思い込んでしまうことです。
この既成概念を取り除くことでより自由度の高い文字としてサインに取り込むことができます。
例えば上の例。Tanakaと書いたサインです。
見た目は波打った線にしか見えませんが、これでもaを表現しています。
クルリと線を回転させるより、波線で表現したほうが書きやすいためこのように作成してみました。
また、下のサインは私のサインですが、完全に a の要素は省略されているように見えますね。
これはY. Moriyaと書いたサインで、赤丸の部分で ya を表現したものですが、まず読めません。
読めるサインより読ませるサインとしたほうがいいですね。
2つのAをつなげる
姓名のそれぞれの先頭にAが来る場合、2つのAをつなげてしまうテクニックもあります。
上は Ando Ayako さんのサイン例ですが、2つの大文字Aを1本の横線でつないでいます。
さらに横線を補助線として使うテクニックも併用しており、全体的にスッキリまとまった印象に仕上がっていますね。
yaの a もほとんど形を省略して表現しています。
名前の途中に登場するaはこれぐらい大胆に崩してもいいのです。
縦に組み合わせる
トリッキーな作り方としてAを上全体に書き、残りの字をその下に表記して縦に組み合わせる方法はいかがでしょうか。
どちらかというとサイン色紙や書籍向けのサインに使えそうなテクニックですが、周りと差別化する意味でおすすめの方法です。
Aと他のアルファベットを続けて書く際のコツと注意点
Aと他のアルファベットを続けて書く際には、線が崩れることがあります。
以下のコツや注意点を参考にして、よりスムーズで美しいサインを作りましょう。
1. 接続部分のスムーズさ
Aと次のアルファベットをつなげる際、接続部分をスムーズにすることが重要です。
例えば、大文字のAの場合、最後の右下がりの線を次の文字に自然に接続するようにします。
この部分を滑らかにすることで、流れるようなサインになります。
2. 線の一貫性
サイン全体の線の太さや角度を一貫させることで、統一感のあるデザインになります。
Aの部分だけが太くなったり、角度が違ったりすると、全体のバランスが崩れます。
一定のペンの圧力を保ちながら書くことを心がけましょう。
3. 角度の調整
Aと他の文字をつなげる際、角度を調整することも有効です。
Aの終わりを少し右上がりにして次の文字とつなげると、動きのあるサインになりますし、逆に、次の文字が下がり気味の場合はAの終わりを少し右下がりにすることで、スムーズな接続が可能です。
4. 前後の文字との相性
Aの前後に来る文字との相性も考慮しましょう。
例えば、Aの後に b や d といった縦長の文字が続く場合、接続部分を工夫することで全体のバランスが良くなります。
逆に e や o など丸みのある文字が続く場合は、曲線を意識して書くと統一感が出ます。
5. 個性的なアレンジ
独自のアレンジを加えることでオリジナリティを出すことができます。
例えば、Aの終わりをループさせて次の文字とつなげる、またはAの始まりを他の文字と重ねるなど、工夫次第で様々なデザインが可能です。
サイン作りの基礎基本を知りましょう
ここでお伝えしたテクニックは単なる序章にすぎません。
サインらしく仕上げるためには構成の基本を学んだり、文字同士の繋がりを考える必要があります。
まずはこちらの記事で勉強されることをおすすめします。
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ご署名ネット代表 兼 デザイナー
守屋 祐輔
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2 件のコメント
Airiでサイン作って欲しいです!
コメントをありがとうございます。
Airiは字数が少ないため、Aに動きをつけて大胆に崩すと良さそうです。
このページのAの崩し方を参考にしたり、イニシャルサインやカリグラフィのデザインを応用した崩し方も参考にしてみてください。
イニシャルサイン:https://gosyomei.net/initial-sig/
カリグラフィサイン:https://gosyomei.net/cal-signature/
どちらも応用的なテクニックですので、もし作成が難しい場合はご署名ネットで作成させていただきます。
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