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英文契約書で使用するイニシャルサインのかっこいい作り方、書き方をプロが紹介します。
サイン作りは基礎・基本がとても重要ですので、こちらの記事も合わせて読み込み、手に馴染むサインを作ってみましょう。
▶サインの作り方:初心者から上級者まで、プロが教えるデザインとテクニック
どうせならかっこいいイニシャルサインが欲しい
英文契約書は本名を短く省略したイニシャルサインを使う場面があり、主に署名欄以外の全てのページにサインを入れて改変を防ぐ意味で使われます。
ブロック体で書いてももちろんイニシャルサインとしての効果はありますが、会社や部署を代表してサインをするのですから、見た目のかっこよさやスタイリッシュさにこだわったデザインで書きたいところですね。
イニシャルサインの5条件
パッと見ていいなと感じるイニシャルサインにはいくつか条件があります。
ここで紹介する全ての条件を満たす必要はありません。どれか1つでも取り入れてみることで、イニシャルサインはグッと見た目がよくなるでしょう。
【1】単純なブロック体ではないこと
普通のブロック体で書くイニシャルサインでは残念な見た目になってしまいます。ありきたりの形の組み合わせは避けましょう。
【2】線に勢いがあること
ふにゃふにゃと曲がった線ではサイナーとしての威厳がありません。力強く、勢いのある線であることが条件です。
勢いのある線とは決して直線だけではありません。カーブを描く線でも勢いがある線は美しいのです。
【3】文字の特徴を活かしていること
アルファベットの特徴を活かしたイニシャルサインは、見た目がかっこいいと言われます。
【4】パーツを共有していること
線の一部を共有したサインになっているとおしゃれです。
【5】文字の大きさに強弱があること
イニシャルサインの文字に強弱(大小)をつけてバランスが取れているとかっこいい見た目になります。
一歩先を行くイニシャルサインの例
上で紹介した条件を満たして作成したイニシャルサインの例をいくつかご紹介しましょう。
イニシャルサイン Y.M.
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Y.M.と書いたイニシャルサインです。線に勢いと動きを出した基本的な崩しを取り入れたイニシャルサインといえます。
YからMに続く線を1本で表現していますので、非常に書きやすいデザインです。
流れるような筆記が可能ですね。
イニシャルサイン T.A.
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鋭さとスピードを感じさせるイニシャルサインの例。
目をひくのは、やはりTの横線が同時にAも構成している点ではないでしょうか。
文字の特徴を活かして次の文字につなげるテクニックは、サインの崩しの基本といえます。
イニシャルサイン R.H.
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文字の特徴を活かすテクニックを多く使ったイニシャルサイン例がこちら。
Rの丸みは勢いをもたせることで鋭いシャープな印象に仕上げています。
そのままHの縦線と横線に一筆で繋げ、仕上がりのバランスを整えています。
Hの横線の最後を若干返していることにお気づきでしょうか?この返しを上手に表現するには繰り返しの練習が必要がですが、効果的なテクニックです。
イニシャルサイン N.S.
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Nの線とSを繋げた形に仕上げたイニシャルサインです。
実はこのデザインは、右側のSから書き始めています。
右から左にかけてペンが進む不思議なデザインですが、イニシャルサインのような短い線であれば大きな違和感はないでしょう。
イニシャルサイン Y.K.
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Yの縦線とKの縦線を共有したイニシャルサインです。
力強くも優しさを感じるYのデザインに特徴があり、この雰囲気を出すにはスピード感のあるペン運びが必須です。
Kの最後の線はお好みでもう少し右に長く伸ばしたり、最後をくるりと上に丸みを持たせて終わらせてもかっこいいイニシャルサインとして使えるでしょう。
イニシャルサイン D.E.
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Dの形に独特なアレンジを加えたイニシャルサインの例です。
文字のサイズにメリハリを出すことで、サインにリズムを持たせました。
一見シンプルに見えるイニシャルサインですが、実はその中身はよく考えられて作っていることがおわかりいただけたかと思います。
ご署名ネットに作成をご依頼いただければ、誰に見られても自信を持って使えるデザイン性と実用性の高いイニシャルサインをお作りいたします。
イニシャルサインを作る時の注意点
イニシャルサインを作るときは、手軽にサッと書けるシンプルなデザインにするのがおすすめです。
1秒〜2秒前後で一筆書きできるのが望ましいですね。
何十ページにもわたってサインを書く可能性を考えると、少しでも素早く書けることが大切です。
また、デザインに多少のこだわりを出すのも大切です。契約書は多くの人の目に触れますので、サインデザインの良し悪しはあなた自身のみならず社の印象をも決めてしまいかねないからです。
サイナーの立場にまで登りつめた方であれば、おっ!と思わせるデザイン性の高いサインを持っておくのは重要ではないでしょうか。
イニシャルサインと他のコンセプトを組み合わせる
イニシャルサインは字数が少ないので、他のコンセプトと組み合わせるとその魅力が倍増します。
ここでは様々なコンセプトを紹介しますので、ぜひイニシャルサインと組み合わせて使ってみてください。
『イニシャルサイン』✕『英語』
最もスタンダードで活用幅の広い上級テクニックですね。
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アルファベットの線の形を活かしたり、筆記体の独特な動きをイニシャルサインとして組み合わせます。
文字数が少ない分デザインを作りやすく、形を変更しやすいという特徴があります。
▶プロが教える英語サインの作り方:筆記体を含む様々なテクニック紹介
『イニシャルサイン』✕『スタイリッシュ』
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力強さと勢いを出すため、Mの線の間隔を詰めて表現しています。
そこにTの横線をクロスさせ、さらに力強さを強調する合わせ技で作成しました。
スタイリッシュに見せるテクニックを組み合わせると、作り方は無限大です。
▶洗練されたスタイリッシュでクールなサインの作り方をプロが解説します
『イニシャルサイン』✕『おしゃれで個性的』
この組み合わせは、多くの人が求める形ではないでしょうか。
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使いやすく、真似されづらく、それでいて見た目もいい。
そんな三拍子揃ったデザインが仕上がるかもしれません。
▶おしゃれで個性的なサインの作り方を、サインデザインのプロが教えます
『イニシャルサイン』✕『ダイナミックで力強い』
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短いイニシャルサインでも、しっかり存在をアピールしたい。
そんな時はダイナミックで力強い仕上がりがおすすめです。
▶ダイナミックで力強いサインの作り方:プロが教えるかっこいいデザインのコツ
『イニシャルサイン』✕『シンプル』
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書きやすさとシンプルさを両立させるため、このサインはBから書き始めています。
バランスが取りにくいですが、そこは練習量でカバーすることができます。
素早く大量に書くことが多いイニシャルサインですので、シンプルなコンセプトと相性がとてもいいですね。
▶エレガントなシンプルさ:プロによる印象的なサイン作成の秘訣
『イニシャルサイン』✕『かわいい』
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丸みを帯びた線で表現するイニシャルサインも、なかなか味があります。
ビジネス用途が多いイニシャルサインですので、『かわいい』要素はよく場所を選ぶ必要がありそうですね。
▶アイドルみたいなかわいいサインの書き方、作り方【完全ガイド】
『イニシャルサイン』✕『カリグラフィ』
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イニシャルサインを書く頻度が少なければ、多少凝ったデザインを取り入れるのはアリです。
形が崩れるとカリグラフィは途端に見た目の印象が変わってしまいますので、繰り返し練習が必要ですね。
▶実用&美麗!カリグラフィで一味違う手書きサインの作り方をプロが解説
『イニシャルサイン』✕『縦書き』
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縦にアルファベットを並べたイニシャルサインです。
横に並ぶはずのローマ字を縦にしてしまう大胆な発想です。
単に縦にするだけでなく、全体のバランスを考えてサインの横幅を調整するなどすれば、使い勝手の良いイニシャルサインに仕上がるでしょう。
▶縦書きサインの作り方、書き方、活用方法をプロが徹底解説します
『イニシャルサイン』✕『漢字』
意外かもしれませんが、この組み合わせはおもしろいですね。
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イニシャルサインは世界標準としてはローマ字ですが、日本人の名前の漢字1字〜2字をイニシャルサインとして使うのもありです。
漢字サインは世界的にも珍しい字体ですし、契約書にビシッと書くことができれば、良い印象を与えるかもしれませんね。
▶漢字サインの作り方:プロが明かす、芸術的スタイルと独自性を際立たせるデザインの極意
『イニシャルサイン』✕『ひらがな』
漢字があるなら『イニシャルサイン』✕『ひらがな』だってあってもいいんじゃないでしょうか。
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ほとんど目にする機会がないであろうひらがなのイニシャルサイン。
これもオリジナリティがあっていいですね。
ひらがなは、書き方次第でスタイリッシュにもやわからくもなる文字です。
一見すると上の画像もアルファベットのイニシャルサインに見えなくもありませんよね。
そんなひらがなでのサインの作り方を学んでみましょう。
『イニシャルサイン』✕『カタカナ』
ひらがながあれば、カタカナだってあります。
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カタカナが持つ力強い印象は、イニシャルサインを作る上で非常にマッチします。
形をうまく変形させ、使いやすく見栄えするイニシャルサインを作ってみましょう。
子ども向けサイン
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お子さまが使うサインの作り方や考え方を紹介しています。
基本的にはお子さまが作りたいように作り、親御さんはそっとアドバイスする程度に留めるのがよさそうです。
▶プロが教える子どものための手書きサイン作り方入門:これで今日から芸能人?
プロにお任せください
契約書など重要な書類に書くなら社を代表する重責もありますし、回覧物など比較的かる目の資料に書くにしても他人の目に触れる機会は多いはず。
スタイリッシュなイニシャルサイン作成はぜひプロにお任せください。一生使えるあなたの財産やプレゼントにもなります。
英語契約書のサインの仕方も知っておきましょう
イニシャルサインが登場する英語契約書そのものへのサインのルールをしっかり把握しておきましょう。
漢字でサインしてもいいのか?フルネームで書かなければいけないのか?代理サインとは何か?など、英語契約書に関する様々なルールを紹介しています。
繰り返し練習が必要
契約書に書くサインは一発勝負なことがほとんどですので、書き損じは許されません。
日頃からイニシャルサインを繰り返し練習し、手に覚え込ませるようにしましょう。
書けば書くほど形が変わってくるのがサインの特徴ですので、社・部の代表として書く以上は毎回同じ形でサインできるようにしておきましょう。