動きがあり、ダイナミックで力強い印象の手書きサインを作るコツを、現役サインデザイナーが教えます。
サインは1つあれば様々なシーンで役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、サイン作り初心者の方は『サインの作り方:初心者から上級者まで、プロが教えるデザインとテクニック』のページで基礎・基本を最初に学習されることをおすすめします。
この記事の目次一覧
ダイナミックで力強いデザインの基本
見る人の注目を集めるような、ダイナミックで力強いサインには一定の特徴が見られます。
その形を効果的に取り入れて組み合わせることで、比較的かんたんに仕上げることができるでしょう。
横線を鋭く表現する
名前にTやF、E、Kなど横線を長く伸ばせる文字がある場合、その線を鋭く表現することによってかっこよさを出すことができます。
上の例ではTとKの2本の線をシャープに書いています。
さらにこれらの線を素早く書くことでリズムを生み出すだけでなく、最後に横線を書いて締めることにより、書き手の心地よさにつなげることもできるでしょう。
強めの崩しでスピード感を出す
文字を崩して線を簡略化し、それらをつなぎ合わせることでスピード感のある見た目に仕上げることができます。
崩しが強いと判読性が低下するため好みが分かれますが、かっこよさが表現されることは間違いありません。
柔らかい線にも関わらずスピード感を演出するにはペンを動かすスピードが特に求められます。
構図がしっかり頭に入り、頭で考えるより手が勝手に動くレベルまで繰り返し練習することが求められます。
鋭い線のみで構成する
名前の全てを鋭い線だけで構成するとインパクトのある見た目に仕上がります。
横線・縦線が多い名前のサインを作る時には応用しやすいテクニックといえるでしょう。
ペン先をピッと弾くような書き方をすると短く鋭い線が表現できます。
元アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏のようなギザギザした形も印象的ですね。
書く速度を上げる
サインを書く時の速度(スピード)もかっこいいサインを書く重要なポイントです。
同じサインでも、ゆっくり書くものと素早く書くものは仕上がりの印象が大きく変わります。
これは特にサインにまだ慣れていない人が陥りがちな例といえます。
上の動画は書く速度を比較したものですが、仕上がりの印象の違いは一目瞭然ですね。
丁寧に書こうとするほど、線がぶれて弱々しい印象になってしまうのです。
素早く書くサインは線が力強くバランスが保たれていて、安定感を感じさせます。
なかなか上手にサインのバランスが取れない人は書く速度が十分に足りていない可能性がありますので、思い切って大胆な書き方で練習してみるといいでしょう。
枠をはみ出して書く
許される状況であれば、サイン枠を大きくはみ出して大胆に書いてみることをおすすめします。
枠に収まりきらないほど長い線は、見る人に圧倒的に力強い印象を与えることでしょう。
また、普段のサインに大胆な線を取り入れることで、偶然が生み出すデザインの良さが生まれる可能性もありますね。
可読性は二の次に考える
可読性(読めるデザインであること)は一旦無視し、とにかく見た目重視でインパクト性のあるデザインを目指しましょう。
デザインは後から微調整して可読性を出していけばいいので、まずは優先して雰囲気作りからスタートすることをおすすめします。
可読性を残しながら力強いデザインに仕上げるのは上級テクニックですので、次第に慣れていけばいいと思います。
なお、ご署名ネットでは様々なテクニックを駆使してお客様の理想のサインを作成いたします。
サイン作りに行き詰まってしまったり、凝ったデザインでサインを作成したい場合は、豊富な作成実績のあるご署名ネットにぜひお任せください。
他のコンセプトとミックスして考えてみる
サイン作りの醍醐味は、様々なテクニックを複合して考えることにあります。
今回紹介したダイナミックで力強いサイン作りのテクニックに加え、次に紹介するコンセプトを合わせることにより、全く新しいスタイルのサインを作ることができるでしょう。
『ダイナミックで力強い』✕『シンプル』
シンプルな線をダイナミックで力強い線で表現する組み合わせはいかがでしょうか。
線を鋭く力強く表現し、線の重なりを極力減らした書き方です。
この時、文字を崩して字を省略するテクニックも同時に取り入れることで、見た目がよりシンプルにすっきりした印象に仕上がるでしょう。
余白を多めに残すのがコツですね。
▶エレガントなシンプルさ:プロによる印象的なサイン作成の秘訣
『ダイナミックで力強い』✕『縦書き』
縦書きのサインを力強く表現してみるのはいかがでしょうか。
主に漢字の縦書きがメインになるかと思いますが、直線で表現されがちな漢字に丸みを少し加えたトリッキーな崩し方で作ってみました。
線の組み合わせを少し変えるだけで、縦書きサインの魅せ方は様々なパターンが存在します。
サインの目的に合ったデザインを考えてみてください。
▶縦書きサインの作り方、書き方、活用方法をプロが徹底解説します
『ダイナミックで力強い』✕『イニシャルサイン』
少ない字数で書きやすさと使いやすさが求められるイニシャルサイン。
ダイナミックさと力強さを合わせると、とても印象的な仕上がりになります。
Nを斜めに倒してTの横線と連続してつなげることにより、大胆で力強い印象を作りました。
書きやすく、アレンジを効かせやすい特徴がありますので、実際にサインを使いながらデザインに微調整を加えるといいですね。
▶イニシャルサインのかっこいい作り方・書き方をプロが解説します
『ダイナミックで力強い』✕『漢字』
漢字が持つ堅いイメージは、ダイナミックで力強い雰囲気作りにぴったりです。
上のサイン例は、斜めに走る2本の直線が特徴です。
元の字を大きく崩して力強さを生んでおり、似たパーツを繰り返すことによって見た目の美しさも同時に表現しています。
漢字の崩し方は無数に存在します。
様々なスタイルを試してみてください。
▶漢字サインの作り方:プロが明かす、芸術的スタイルと独自性を際立たせるデザインの極意
『ダイナミックで力強い』✕『英語』
最も書く機会が多いであろう英語サイン。
それを力強く表現してみましょう。
1つの文字を強調したり、線を重ねて厚みを持たせて書くことで、力強い印象を生み出しています。
Rのような丸みのある字でさえ、書き方1つで見せる印象をコントロールすることが可能。
ファーストネーム、ファミリーネームそれぞれわけて作るのもおすすめです。
▶プロが教える英語サインの作り方:筆記体を含む様々なテクニック紹介
『ダイナミックで力強い』✕『ひらがな』
やわらかい印象のあるひらがなでも、力強く表現することが可能です。
線を密集させたり勢いを出すことで雰囲気は自由自在。
漢字や英語と違ってシンプルめに仕上がりますので、すっきりした印象で作りたい人におすすめでしょう。
『ダイナミックで力強い』✕「カタカナ」
もとから力強い印象のあるカタカナを、さらにダイナミックにした例。
カタカタのサイン作りのテクニックと合わせて使うことで、魅力的なデザインに仕上がることでしょう。
『ダイナミックで力強い』✕『カリグラフィ』
もともと印象的なデザインのカリグラフィ。
少し形を変えるだけで、ダイナミックで力強い印象に仕上げることができます。
先頭のMのカリグラフィの形に手を加えています。
カリグラフィはバランスが難しく、サインにそのまま取り入れるのはあまり実用的ではありません。
仕上げたいデザインの印象に合わせて形を変え、イメージをコントロールしてみましょう。
▶実用&美麗!カリグラフィで一味違う手書きサインの作り方をプロが解説
子ども向けサイン
お子さまが使うサインの作り方や考え方を紹介しています。
基本的にはお子さまが作りたいように作り、親御さんはそっとアドバイスする程度に留めるのがよさそうです。
▶プロが教える子どものための手書きサイン作り方入門:これで今日から芸能人?
複数のコンセプトを組み合わせて考えるのは上級テクニックです。
サイン作りの基礎・基本は『サインの作り方:初心者から上級者まで、プロが教えるデザインとテクニック』を御覧ください。
サインの制作はご署名ネットにお任せください
ここで紹介したテクニックや考え方を駆使し、ぜひサイン作りにチャレンジしてみましょう。
また、ご署名ネットに制作をお任せいただければ、様々な用途やデザインに合わせた理想のサインを作成いたします。
ご署名ネット代表 兼 デザイナー
守屋 祐輔
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